トップページへ  
 

 

このコーナーではジェイルーツの活動を通して見た子どもたちとのひとコマを紹介しながら、ジェイルーツメソッドの一部を掲載しています。

第15回 子どもってすごい。 「子供の意地!」

この夏開催したジェイルーツチャレンジでのキャンプのひとコマです。

サッカー&アドベンチャーキャンプと謳っていますが、実際は参加すること自体が「アドベンチャー」なこのキャンプ、

朝の朝食での1コマです。

「いっただっきまーす」

大きな声でいただきますをして、食事が始まります。

普段しっかり食べている子も、小食気味な子も、このキャンプでは、「残すこと」が許されません。

全員が終わりかけている頃、1人の子が、苦しそうに食べていました。のぞいてみると、まだまだ先は長そうです。

出発時間も迫り、普段は許されないのですが、食べ終わった子全員は、荷物をまとめに行きました。

「・・・・・・・・・・・・・」

先が長いと思っていた子は、まだ食べ続けています。

すると、急に立ち上がりました。トイレに向かったようです。ついて行くと、少しもどしてしまったようです。

コーチが「よくがんばったからもういいぞ」というと、耳も傾けず、食事の部屋に戻っていきます。

そして、黙々と食べ始めました。

「無理するな」コーチの言葉にも、返事もなく食べ続けます。そばで見守るしかありません。

「もういいよよくがんばった」コーチの問いかけに、箸を起き、安堵の表情を見せます。

3年生、まだまだ、若干の甘えも許したくなってしまいがちな、あどけなさも残る中、意地になって食べ終えた姿を見て、とても嬉しくなりました。

子供にも、意地がある、やりきらせることを待つ時間、ゆとりが大切だと実感しました。

きっと、理不尽なキャンプだと思ったことでしょう。でも、あの姿は今後に必ず活きてくることをコーチたちは確信しています。

「ほんとに良くがんばった」    その傍らで、泣きながら、むしゃむしゃ食べている子がいました。

「ごちそうさま!!」怒ったように言いました(笑) 食べきった、自信が声に表れていました。

 

子供の意地って結構すごいものがあると、再認識させられました。


by Jroots

これまでのコラム一覧はこちら>>>